北陸新幹線金沢~敦賀間開業 機運醸成編   R4.10~R5

 北陸新幹線の敦賀開業から約2ヶ月が経ち、様々な検証がされていますが、100年に一度といわれるチャンス
に向けて私たちあわら温泉の女将たちが一年どのように活動してきたかを書き留めておこうと思っています。
 先日、女将の会の総会が開催され、昨年度の事業経過報告を振り返った時、約90日間余り行動を共にして
いたことがわかりました。これは会長曰く・・4日に一度は顔を合わせていたことになる計算です。
 報告書みたいに長文ですが許してくださいね。

 思い起こせば・・敦賀開業の2年前くらいから、福井国体(2018年)の「はぴねすダンス」をリメイクし、「新幹線
開業ウェルカムダンス」のプロモーションビデオを湯の町広場で撮影を始めたのが最初だったような気がします。


   出前授業 あわら市内各小学校

 開業500日前をもってキックオフイベント開始とあわら市が公言していたように女将たちで市内小学校へ
出前授業を始めました。
 お客様をお迎えする最前線にいる女将さんたちと紹介され、身の引き締まる思いでお話してきました。
 
  令和4年10月   芦原小学校 6年生 47名    白和荘
        11月   金津小学校 5年生 86名    グランディア芳泉若女将
   令和5年 1月   細呂木小学校   長谷川
         2月   伊井小学校 5・6年生   清風荘
          9月   伊井小学校   べにや
         12月   金津東小学校   美松
            北潟小学校   まつや千千若女将
   
       

   レール連結式 令和5年5月27日(土) 芦原温泉駅

 芦原温泉駅において、金沢ー敦賀間125㎞のレールが敷設されてレール連結式が開催されました。
 梅雨前なのに夏のような暑い日となりました。
 鉄道・運輸機構の主催、斉藤国土交通大臣や沿線の国会議員や知事、市町の首長が参列し盛大に執り行われ
ました。
 会場は式典参列者以外にも関係者やマスコミも多数、歴史の1ページになるであろうこの日をしっかりと目に焼き
付けようとしているようでした。
 開式、祝辞の後、来賓33人が紅白に巻かれたレンチで「エイッ」と三回ボルトを締め、レールを固定し、テープカット、
そのあと女将二人と地元小学生10人によるくす玉が割られました。

 最終確認後、工事関係者によるお清め、軌道モーターカーがレールの上を進むと大きな歓声に包まれました。
東京‐敦賀580㎞がつながった瞬間です。
 式典後、私たちもレール近くまで降りることを許され、しっかりとこの目につながったレールやボルトを目に焼き付け
ました。もうここに降りることはないでしょうから・・
 工事を施工された各会社の皆さんが嬉しそうに写真を撮られていたのが印象的でした。
「これが建設業のやりがいだ!」って皆さんの笑顔から感じられました。
 そして、芦原温泉駅構内はこの日だけ新幹線フォームに昇るエスカレーターやエレベーターが動かされ、導線には
すべて赤絨毯が敷かれていました。鉄道・運輸機構の計らいでしょうが、最高の設えと演出に脱帽。一生忘れられない
景色となりました。
 赤絨毯歩くなんて・・どこかの映画祭みたいで・・みんなに挨拶していただいて・・もう凄すぎる 
  
          

   あわら新幹線歓迎会 令和5年9月23日(土)24日(日) 芦原温泉駅 アフレア

 23日はイーストアイが福井県初入線、駅の東西自由通路も開通しました。
 感動です。芦原温泉駅では80人余りの来賓を招いて式典が行われました。
 空には5台のヘリコプター 福井県民全員が笑顔!待ち望んだ様子が伝わってきます。。

 その盛り上がりそのまま24日は、開業半年前イベントとして「あわら新幹線歓迎会」が行われました。
 駅前通りを歩行者天国にして、多くの市民の方たちがダンスパフォーマーに先導されて新歓パレード。
 あわら市長、芦原温泉駅長、AKB48チームBの橋本陽菜ちゃん、そして女将の会の精鋭3人が開業の横断幕を
持ちながらパレード。(陽菜ちゃんの推しメン多かったなぁ・・)

 アフレアでは16時30分より女将の会と旅館協同組合青年部未来組による書道パフォーマンス
 6月から玄恭会の山下先生、かおり先生の指導の下、稽古に励んだ成果の披露です。
 由紀女将の「そぉーれ!」の「OURLOVE」から始まり、未来組清風荘由衣ちゃんの「やぁー!」の「あわらぶ」
各々のあわら温泉への思いを書き入れました。
 12分37秒の渾身のパフォーマンス。大勢の人に見守られながら成し遂げました。途中ひやひやした場面もありま
したが、うまくまとまった気がします。会場からは大きな拍手をいただくことができました。
 親会や各旅館のスタッフなど多くの人が黒子に徹してくれた感謝の気持ちが胸にあふれます。
 開始前に全員で円陣を組み、ガンバローの発声をして一致団結したのがよかったのでしょう。

 打ち上げで、集中しすぎて文字の一画を書き忘れる女将1名、あとで書き加える「汚点事件」の発生が発覚・・
 確かに反省会なんだけど、途中から誕生会とウエディング壮行会になって大盛り上がり。
 これがあわら温泉の団結力です。
   
        

   入線歓迎セレモニー 令和5年10月1日(日) 芦原温泉駅

 北陸新幹線W7系テスト走行に向けて、芦原温泉駅では「入線歓迎セレモニー」が行われ、由紀会長が運転士に
花束贈呈を行い、市長や市内小学生と共にくす玉を割って歓迎しました。

 併せてこの日沿線全体で「北陸新幹線開業プロモーション動画・CM撮影会」が行われていて、情熱駅長に当選した
方や地元を盛り上げようという団体500人が芦原温泉駅に集合しました。
 「かがやき号」後方で、三人の女将の「ようこそ」の掛け声で、思い思いのプラカードを持った大勢の方たちと撮影。
一体感は半端なく、大いに盛り上がりました。
 待ちに待った美しいW7の姿に全員が興奮冷めやらぬ様子。
 この瞬間に一緒にいられたことに感謝です。 
  
        
  
   西ナビ北陸12月号 令和5年10月4日(水) 美松

 京阪神エルマガジンよりJR西日本「西ナビ北陸12月号」北陸版表紙の撮影依頼です。
 この西ナビ、なかなか表紙に人物を掲載することがなく異例のことらしいのです。
 OKAMI no AWA、へしこ、ヨガに分けて撮影。
 表紙以外にも「あわら温泉、女将たちの新挑戦として特集が3ページ。冊子が新幹線の座席に設置されるや否や、
グランディア女将は「初日に冊子にサインしてくれって旅館に持って泊りに来られたわ~」とすごい反響です。
 福井銀行さんによって画像は拡大されポスター化、あちこちに掲示されておりました。
   
          

   JR西日本CM撮影 令和5年10月19日(木) グランディア芳泉

 JRコミュニケーションから再度依頼があり、今度はTVCMの撮影とのこと。とうとう来た~という感じでしょうか?
 北陸新幹線福井延伸記念CMの制作を統括される澤登プロデューサーから、出演シーンや出演時間などを対比
させた香盤表までメールされてくる本格的な撮影です。
 当日はヘアメイクさんを2人も連れてこられました。(これにはビビッた。。)
 情熱駅長スタイルで9人の女将が横に並び「ようこそ!」と声を揃えます。
 福井の新しい夜明けを感じさせるべにや女将と、これからのおもてなしの覚悟を感じさせるグランディア芳泉女将の
撮影も併せて行われました。
 オンエアは3月9日から開始。
 メイキング映像も作っていただき、できは上々、このCMが関東圏で放映される日が待ち遠しい。
   
         

   WOWRIDE(ワウライド)いこっさ!福井号撮影 令和5年11月1日(水) まつや千千

 この依頼もかつてない内容でした。しっかりした絵コンテも・・
 新幹線開業後の6月から走行する、車内の窓がモニターとなっていて、お客様に観光情報やエンタメ体験を
提供するXRバスのことです。私たちは乗車した方に向けて旅館での楽しみやお酒、お食事を紹介します。
 まつや千千で行われた撮影も長時間にわたるもので、どのような内容になるのか・・とても楽しみです。
 開業の日以来、イベント会場などで試乗会を行っていて、バスのボディにも女将のイラストが可愛く施されています。 
     
       

   全国宣伝販売会議 令和5年11月8日(水) 福井県産業会館

 北陸ディストネーションキャンペーン(DC)に向けて全国宣伝販売会議が行われました。
 北陸3県の観光素材を売り込むため、全国の旅行会社担当者約760名余りの方にお集りいただき、「北陸の美」
と称し「美観」「美食」「美技」「美湯」「美心」の5つの美をテーマに各県各市が趣向を凝らしてプレゼンを展開しました。
 昼過ぎにあわら温泉出発。先発、鏡割り担当のまつや千千、灰屋若女将が早々にお出迎えしてます。
 シャトルバスが次々到着、1号館展示場にて行われる全体会議に向かいます。
 1号館の半分は観光・PRコーナー。各県各市のブースは多くの人でにぎわっています。
 思い起こせば、女将の会に
「福井県がこの会議のために予定を開けておいてくださいと言っています。プレゼンでぜひパフォーマンスを・・」
とあわら市から言われたのがちょうど1年前。
 確定したのが今年1月中旬。まだまだふんわり・・実際レセプション担当のFBCさんから連絡をもらったのが9月
下旬となりました。
 やはり忘れられないのが10年前の北陸新幹線金沢開業時の富山でのプレDC。
 あの時の白浪五人衆の拍手喝采は忘れることができず、いろいろな方の「ぜひもう一度!」のリクエストにお応え
する形で、敦賀開業バージョンを披露することに決定。
 べにや智代女将がプロデューサーに徹し、指導の川崎先生のアドバイスをいただきながら台本を練り直しました。
 「今回は未来へ繋ぐ意味も込めて青年部も一緒に」と智代女将。
あわら温泉140周年期間中で、女将も青年部も本当に出番が多く、旅館の仕事と両立しながら空いた時間で稽古
 あとは動画を撮影して共有。自分のセリフや所作を叩き込みます。
 控室前の廊下で仕上げ中も智代女将の熱の入った指導がビシビシ入ります。
 
 本番開始は列車の到着が遅れて4時近くに・・。私たちはオオトリ
11月1日に芦原温泉駅で撮影した導入部分からスタート
女将の会と青年部が一体となった白浪は拍手喝采。大成功でした。

 すぐにレセプション開始のため、2号館との通路へ移動、お出迎えです。
 知事の賞賛の言葉は忘れません。
 「本当に素晴らしかったです。楽しかったです。お客さんたくさん来ますよ!」と・・

 17時30分よりレセプションを開始。富山県おわら風の盆や石川県和太鼓も華を添えます。
 私たち女将の会も大勢のお客様にPRすべく会場内にておもてなしをさせていただきました。
 伝統芸能アイドル「さくらいと」のメンバーがとても好感が持て、共に福井を盛り上げてほしいと感じました。
 福井の酒コーナーも設けられ、さかほまれの大吟醸に交じって「女将」を皆様にふるまいました。
辛口は早々に無くなり、おかげさまで定着してきたなと実感じました。
 19時半にお名残り惜しく終了。お見送りさせていただき、あわら温泉への帰途につきました。

 翌9日から10日にかけてはエクスカーションと呼ばれる視察旅行が企画され、あわら温泉清風荘にも来られました。
ここではまたまたあわら市役所観光Gがマツケンサンバならぬ温泉サンバを披露。
 白浪に負けないくらい体を張ったパフォーマンスを展開してくれました。
 あわらぶ・・・本当にあわらが好きなんだなぁ  
 
       


カウンダウン編に続く