立教大学生によるあわら温泉職場体験プログラム H24.10.12〜14
芦原温泉の活性化についてご指導を頂いている立教大学観光学部特認教授 清水愼一
先生の ご依頼で、立教大学において女将たちが講義をさせていただいたのが6月。 ※立教大学での様子 その時、清水ゼミの皆さんの前で清水先生から10月に芦原温泉でのインターンシップを提案されま した。 学生の皆さんに対し満足のいくプログラムを遂行するために、活性化委員会べにや社長と美濃屋専務 が中心となって綿密な受け入れ体制を整えました。 受講者は男性4名と女性3名の合計7名。 10月12日(金)から14日(日)まで二泊三日での体験プログラムを実施しました。 12日は午後2時から先着の受講者4名を迎えて開校式を行いました。 |
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旅館組合伊藤理事長とあわら市城戸橋政策課長にご挨拶を頂き、スケジュールの説明後、芦原の宿 八木とべにや女将が女将体験談を発表させていただきました。 6月に立教大学で見ていただいた観光DVDを再度視聴。 受講者の方々には体験に対する意気込みを話していただいてから、各旅館にて女性は着物に着替え て女将、男性にはフロント業務などを体験していただきました。 |
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業務終了後、7時半より清風荘に集合して旅館組合メンバーと懇親会を行いました。 女将や支配人からレクチャーを受けての緊張状態から解放されて、和気あいあいと様々な話題で盛り
上がりました。 翌朝も各旅館にてインターンシップ。ご宿泊のお客様のお見送り等の業務をこなしました。 11時には県内観光地の視察に出発。 竹人形の里、一乗谷朝倉氏遺跡、恐竜博物館を見学。 一乗谷では保存協会の岸田会長さんに語り部をお願いし案内していただきました。 国の特別史跡に指定されている朝倉遺跡は、やはり福井県の宝であると再認識しました。 最後に東尋坊で海に沈む夕日を見て各旅館に戻りました。 この日の夕食は浴衣姿で湯けむり横丁屋台村で・・。 |
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14日は10時半より閉校式を行いました。 閉校式では学生全員に芦原温泉に対しての課題や提言を発表してもらいました。 簡単にご紹介すると・・ 佐久間君 福井県のイメージのなさ、知名度の低さもあるが若者の意識の改革も必要だ。 若者は同年代の意見を尊重することが多く、またそれをネットを使って発信する。 藤岡君 福井県の観光地は魅力的で、語り部からは土地への愛情が感じられる。以前、 (たっぴー) 宿泊した旅館で「布団あげられた」「朝食食べさせられた」などの不自由さを経験。 浦塚君 観光を使って教育の底上げをしたいという夢がある。(サークルはホテル研究会) 芦原温泉の向かうところ(全体のミッション)は何が貢献できるかを考えることだ。 木村さん 印象の薄い旅は忘れる。浴衣で歩けるのは温泉街だからこそ、浴衣で歩きやすい街に。 街おこしは地元愛(若者)が必要。何もないはダメ。 久能さん 一乗谷朝倉氏遺跡がすばらしい。旅館に宿泊してご飯の内容もスタッフの顔も覚えて (歴女) いない経験あり(ホテルを選ぶ理由かも)逆に街並みの良さは忘れない。 内藤さん 芦原温泉駅の寂しさにはがっかりした。6月の授業でのイメージとのギャップを感じた。 屋台村をもっと大きく。食べ歩き、立ち食いのお店を。星が綺麗でした。 上武君 求めているものは十人十色。イメージの乖離 +と− 現地へ行って+ならなおさら+ (ゼミ長) 単価を下げないでほしい 差別化は優越感 若者は過度接客を嫌う 知り合いがいるからそこに行く。旅館の個別対応はステイタス ブランドは焼印 なぜ鬼怒川温泉が寂れていると感じるのか。 最後に前田観光協会長より挨拶と発表の感想をいただきました。 まず学生さんのプレゼン能力の高さを評価し、就活は万全ではないかと思われると…。 芦原温泉はオンパクを実施して「人の力」を育んでいる。 ハード全てを持ち合わせている温泉地がなぜ寂れるのか不思議である。 宣伝活動に関しては、高価で一部の人しか食べられない「越前ガニ」をPRすることに疑問を持って いたとも。 最後に「福井を宣伝するのはいったい何か」を教えてほしいと締めくくりました。 学生の皆さんにはレポートと併せて「あわらってる」川柳の提出をお願いしました。 終了後はレンタカーを借りて観光、最終の夜行バスで帰宅するように伺いました。 福井のよい所を若い視点で探して、力あるレポートが提出されることを願ってやみません。 この体験プログラムに尽力、お世話された旅館の皆様お疲れ様でした。 |