暑い・・・限りなく暑い猛暑日の7月17日(木)・・・中部運輸局福井運輸支局様の
ご提案を受け、バリアフリー教室を開催いたしました。
JR芦原温泉駅は、急勾配の階段がありエレベーターがないなど、障害者や高齢
者の方たちにとってはとても過酷な駅とであるというのが現状です。
観光地の駅においてこれはいかがなものかと、女将の会では長年あわら市や
各方面に対して改善の陳情してきた経緯があります。
JR職員の方たちの誠意ある対応にも限界があり、その不自由さを自らが体験
すべきと考え、あわら市や社会福祉協議会の方々にもお声掛けしての開催となり
ました。
女将10人を含む30人の参加者は、まず最初に中央公民館においてバリアフリー
の基礎知識を学習し、車椅子の扱い方などを教えていただきました。
その後芦原温泉駅に移動し、類似及びサポート体験をさせていただきました。
駅舎内では4グループに分かれて、高齢者、車椅子、アイマスク、昇降機などを
体験、点字ブロックや段差などを確認しました。
各自の旅館では、お客様に対して荷物をお持ちしたりして介助者になることは
あるのですが、自分自身が高齢者や障害者になるということは初めてでした。
体中におもりをつけ、手も不自由、足も曲がらない状態で、目もよく見えなくて
足元がわからない・・・階段もホームもすべてが恐怖でした。
車椅子のままノンステップバスに乗車しましたが、バスに固定しシートベルトを
装着するまでに5分以上要し、自分が健常者として乗り合わせた場合、果たして
気持ちよく待つことができるか・・・と自問自答しました。
体験中、時間をかけることの歯がゆさ、時間をかけて他の人に待ってもらうという
ことの申し訳なさ・・・いろいろな気持ちが交錯しました。
芦原温泉駅のバリアフリー化が少しでも進んでほしいと願わずにはいられません。
しかしハード面のバリアフリーも大切ですが、人に対しての「心のバリアフリー」が
何よりも大切だと感じました。
中部運輸局福井運輸支局の方々の練られた綿密なスケジュールには感心いたし
ました。ありがとうございました。
皆様方の一生懸命な汗・・・本当にお疲れ様でした。
終了後の氷で冷やされた冷たいお茶とても美味しかったです。
今後も芦原温泉を気持ちよくご利用いただくために精進してまいります。
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