今年は梅雨の入りが遅く、爽やかなお天気に恵まれた6月13日(火)5人の女将が永平寺を訪れ、
3年目の新酒「女将」を奉納して参りました。
澄んだ空気、修行に精を出される雲水さんたち・・。
いつ訪れても心がしゃんとする場所です。
今年も無事「女将」が完成した感謝の気持ちをお伝えするために、小林監院さまと「女将」の題字を
揮毫していただいた三好典座老師にご挨拶に上がりました。
鎌倉時代、永平寺の開祖道元禅師は日本の食文化の基礎を切りひらき、その食の哲学をもとに
精進料理が生まれました。
永平寺の食を預かる三好典座老師直々のお昼飯のおもてなしを頂き、心がこもった数々の精進料理
をありがたく頂戴致しました。
雲水さんのご挨拶の一文です。
「先ほどお唱えいたしました五観の偈(げ)の意味を説明いたしますので、皆様食べながらお聴き
ください。
今私たちはこの食事を頂きますが、この食事ができるまでにいかに多くの人の苦労があったかを
深く考え、深く感謝をし、この食事を頂くにふさわしい行為をしてきたかどうかを考え、深く反省して
頂きましょう。
そして、私たちが持っている美しい心を大切にし、ただ食欲を満たす為ではなく、明日への命を繋ぐ
良い薬として、また、将来世の為人の為になる働きをする為にこの食事を頂きましょうという意味が
込められております。」
「いただきます」に込められる思い・・食の大切さを改めて学びました。
また小林監院さまからは「おもてなしとマナー」のご提案をいただき、おもてなしをする側とおもてなしを
受ける側のマナーを芦原温泉でお客様に伝えることが出来ないか、何かの形で勉強会をしてみてはと
ご提案もいただきました。
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