未来への選択・・・未来が予測でき、一番良いと思われることが現在わかるの
ならどんなに良いことでしょうか。
民主党に政権が移って2ヶ月余り・・・日本中の公共事業が再検討されること
になりました。
やらないのではなく、立ち止まって考えるのだそうです。
群馬県の八ッ場ダムを人ごとのように思っていたら、北陸新幹線の福井延伸
の認可も白紙になってしまいました。
福井県は定期便が発着する空港がありません。
関西の奥座敷と言われた芦原温泉も宿泊客は年々減少しています。
活路を見いだすためにも私たち芦原温泉女将の会は、北陸新幹線延伸の中央
要請を継続して行って参りました。
積み木を一つずつ積み上げるように、福井駅が完成し、芦原温泉駅の調査費が
つき認可も下りてと喜んでいた矢先の発表だったのです。
私たちの落胆は大変大きなものでした。
だったら「待ってはいられない・・・」
皆様はJR芦原温泉駅で乗降されたことはありますか?
2階に改札口がある小さな駅です。乗降客は現在1日平均3900人と聞いてい
ます。
ですが・・・なのに・・・この駅にはエレベーターがありません。
身障者の方は事前に申し出れば昇降機を設置したり、駅員が荷物を運んでくれ
たりします。
私たちも旅行に出かけようとすると大きな荷物をふうふういいながら担いで階段
を登ります。
非常にお客様に不親切な駅であることは間違いありません。
芦原温泉駅を利用して旅館にこられたお客様からは耳が痛くなるなるようなご
意見ばかり・・・。
「自分も歳をとるから芦原に来るのもあの駅ならあと2、3年やな」
「あの階段は急やな・・・途中で休まないと上れないぞ」などなど・・・。
北陸新幹線延伸時には芦原温泉駅は、平行在来線や周辺整備を含めて完全
に建て替える予定でした。
それを踏まえて、現在の駅舎は長年何の整備も行われてこなかったのです。
北陸新幹線はくるのか・・・こないのか・・・。
未来はだれにもわかりません。
しかし来きたとしても予定よりは遅れてしまうことは間違いないのです。
そこで私たちはあわら市長に今後北陸新幹線が延伸されたとしても、現在の
駅にエレベーターを設置してほしい旨の要望書を提出いたしました。
10月29日(木)10:30より13人の女将が陳情させて頂きました。
市長は私たちの話を理解して下さり、同じ気持ちではあると言っていただけま
した。
ですが政治が不透明であるだけに、財政面では非常に厳しいということや、
設置することで延伸を希望していないと採られかねない、芦原温泉駅が通過点
になってしまうという危惧があり踏み込めないという見解でした。
私たちは食い下がります。
このままでは芦原温泉が保たない、北陸新幹線がきても停車する価値のない、
見向きもされない温泉街になってしまわないか・・・とまでも。
せめてJRで見積もりだけでも取ってほしいと重ねてお願いしました。
(この場合あわら市の負担になるそう・・・)
お互いにあわら市や芦原温泉発展のための話をしながらも、平行線とも思える
もどかしい話し合いが続きます。
1時間半にも及ぶ話し合いの最後には・・・
「私たちはあきらめません」とお伝えしました。
その後、市議会の丸谷議長、北島副議長にも同様に要望いたしました。
来年度の国の予算が決まる頃には、北陸新幹線への政府の見解もはっきり
するのではないかと確信しています。
それを受けて女将の会も相応の活動を進めていくつもりです。
皆様、芦原温泉のためにどうぞお力をお貸し下さい。
Never give up !
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