皆さん、「オンパク」ってご存じですか?
オンパクは、「温泉泊覧会」の略語です。 この取組みは、自分達の地域を元気にすることを目的
として2001年に大分県別府市で始まりました。
オンパクは「プログラム」と呼ばれる小規模の体験交流型イベントを沢山集めて短い期間に開催し、
色々なプログラムを通じて見えていなかった地域の魅力を再発見します。
今では全国10カ所(2010年1月現在)でオンパク手法を利用した地域活性化の取組が実施されて
います。
10月15日(土)から11月13日(日)まで「第1回越前あわら・三国温泉泊覧会」が開催されます。
「オンパク」の理念も理解していなかった女将の会も、とにかく何かやってみようと思い立ち、「旅館
女将と芦原芸妓がおもてなし」というプログラムを作りました。
開湯130年を迎えようとしている芦原温泉の歴史を受け継ぐ女将と北陸随一ともてはやされた芦原
芸妓が協力すれば芦原温泉を活性化できるかもしれない・・。
とにかく動いてみることにしました。
しかしどうしてももてなし方がわからない。
「教えていただきましょう!」と今年は先行する「長良川おんぱく」準備中の岐阜市に研修に伺うこと
にしました。
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9月27日8時半に旅館会館を出発。
12人の女将が参加です。今回は芦原の宿八木の若女将も初参加です。
夏に逆戻りのようなお天気です。暑くなりそうです。
先に犬山に向かいます。お昼近くに到着。名鉄犬山ホテル「ル・パラディ」で昼食。
国宝犬山城と清流木曽川を望む眺望のレストランで美味しいフレンチをいただきました。
食後は犬山城と有楽苑に分かれて観光。
有楽苑には、国宝茶室如庵、重要文化財旧正伝院書院、元庵、弘庵などがあり、お茶を一服頂いて
きました。
3時頃には岐阜市に移動。宿泊先の長良川温泉「十八楼」に到着です。
知子若女将他スタッフの方々に歓迎いただきました。
5時半から道を挟んだ土蔵レストラン「時季の蔵」にて夕食をいただきました。
この「時季の蔵」は約120年前の土蔵を曳家(ひきや)という伝統工法で80m移築したものを改装した
もので、本当に趣のあるものでした。
お料理も見た目にも秋らしく、美味しいものばかりでした。
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7時半には旅館の鵜飼小路を通って鵜飼い船に乗船。
若女将ご夫婦にお見送りいただきました。
1300年前より伝わる古典漁法「鵜飼」は長良川の川面に赤々と焚かれた篝火が幻想的に浮かび
上がる中、鵜と鵜匠一体の妙技は、千古の昔にタイムスリップしたような幽玄の世界へと導かれる
ようでした。
「総がらみ」ではかけ声かけたり拍手したりと女将たちも鵜飼いの魅力にとりつかれたようです。
旅館に戻り、長〜い夜は本当にお楽しみ。
ちょっとbroken気味な女将(誰?)もいましたが、濃厚な懇親となりました。
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翌日は10時から長良川温泉若女将会の皆さんにオンパクメニューの「川原町散策」をご案内して
いただきました。
おんさい案内人の方が詳しく説明してくださり、若女将の皆さんがさりげなく補足してくださいます。
趣のある格子戸付きの家や古い蔵が建ち並ぶ古い町並みに、中に入ると新しい感性が相まって
本当に素敵です。
結婚写真の前撮りの方もいました。
川原町まちづくりの会の方々の努力の成果でしょう無電柱化され本当に情緒ある町並みになって
います。
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案内の終わり、「ラ・ルーナピエーナ別邸」に到着。
こちらで若女将会の方々と懇談、昼食会を設けました。
途中から岐阜市長もお越しくださり、町作りへの取り組み方などをお話くださいました。
長良川温泉の皆さんからはオンパクでの「実は〜」というお話を聞かせていただき、プログラムへの
気楽な取り組み方を伝授いただきました。
「長良川オンパク」は準備も十分、スタッフも多く、HP、ブログ、FB、twitter、Ustreamとネット内のありと
あらゆる媒体を使って各自が相互発信を行っているようです。
見習うところが多いですね。勉強になりました。
お話に夢中になってしまいましたが、イタリアンのお料理はとても美味でした。
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長良川温泉の皆さんに見送られながら、天下統一のために岐阜城へ。
ロープウェーで一気に金華山を登り、眼下に岐阜市内を望みました。
本当に天気に恵まれ、遙か遠くまで景色が見え、織田信長の気分に浸り入りました。
その後は一路福井へ。芦原温泉には7時頃の到着でした。
お疲れ様でした。幹事の開花亭若女将、灰屋若女将ご苦労様でした。
10月15日オンパク開催に向けて一致団結してがんばります!
ご予約お待ちしています。
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