2年目の米作り 酒造り「女将」      H27.4~H28.4.20


 さあ、今年も女将の酒を造りますよ~

 平成27年3月、様々な試行錯誤を重ねながら平成26年度仕込みの女将の酒「女将」ができあがりました。
 大変ご好評をいただき、提供直後には品薄状態となり、一年を通しての安定供給ができないと販売制限を
させていただくようなこともありました。
 おかげさまで忘・新年会シーズンにもなんとかご提供させていただくことができました。

 さて、平成27年度の米作り酒造りは5月11日(月)第1回「女将のお酒づくりプロジェクト会議」から
始動しました。

       
 
 5月14日(木)に播種の様子を見学に行きました。
 種もみは丸1日ほどで発芽、育苗ハウスに移されます。

       
 
 6月2日(火)は晴天に恵まれ、田植えを行いました。
 今年は田植え機にも乗せてもらいました。
 東山と重義の水田3ヘクタールで酒米「山田錦」を栽培し、4000本分を仕込みます。
 今年は9人の女将が参加。
 やはり泥だらけになっても、賑やかで楽しい作業です。

     

 田植えを済ませてひと月後に田圃に出向くと、一目で私たちの植えた酒米を発見。
 悲しいことに田植え機を使った苗は見事に畝が曲がって育っていました 笑
 それでもすくすくと育っていきます。
 なるだけ稲の生育を見守るように田圃に出向きました。

   
       

 10月16日(金)に第2回「女将のお酒づくりプロジェクト会議」を開き、酒造り2年目初めて仕込む辛口の味の
方向性を決めました。
 男性のお客様からは辛口の要望が多く、久保田酒造の3種類の提案する生原酒から慎重に試飲しました。
 辛さは日本酒度や酸度、アミノ酸量が目安となりますが、+7を目指す酒造りを行うことを決めました。
 瓶の色も爽やかなグリーンを決め、ラベルも甘口辛口の表示を加えるだけとしました。

 
       

 10月22日(木)稲刈りを行いました。
 女将7人が鎌で丁寧に刈取りました。
 昨年も経験済みなので手際は良いと思います。
 今年はコンバインにも乗車、快調に収穫作業を進めることができました。
 袋詰めするときの酒米を手に取った時の感動はひとしおでした。

       
 
 稲刈り後は今年も剣岳ファームのふるまいをいただきました。
 おろし蕎麦や浅漬け、煮物など協力いただいた皆さんでいただきました。
 原風景の陽の光の中で、豊かな風土から育まれる食材をいただく幸せを噛みしめました。

       

  11月11日(水)醪づくりを3人の女将が体験、見学に行きました。 
 今回は三段仕込みの最初「添え仕込み」に挑戦。
 蒸した酒米は蒸釜の中でもうもうと湯気を上げています。
 それをスコップで冷却・乾燥させる装置に投入。
 吹き飛ばされる米の先で布を持って待ち受け、酒母の入ったタンクに何回も冷却
された酒米を運びます。
 その後タンクの中をゆっくりと櫂棒でかき混ぜました。

 しばらくすると息をするようにふつふつと醗酵を始めます。

 
       

 12月14日(月)久保田酒造にて辛口の初しぼりを行いました。
 タンクから自動醪圧搾機を通し、ホースの中を搾りたての新酒が流れていきます。
 3人の女将(1人は予備軍?)が思わず歓声を上げます。
 辛口「女将」の原酒が完成しました。

 蔵元が試飲用の原酒を掬い、静かに味や香りを確かめます。
 蔵元の口からは・・

  「香り高く、飲み込んだ時の辛さも爽やかで上々の出来栄えです。
   酒通の人にも満足してもらえます。」         と表現されました。

 あとから3人の女将も仕上がりを確認しました。

 辛口の原酒は割水や瓶詰を経て完成です。

 1月7日(木) プロジェクト打ち合わせ行い、価格や販売方法など詳細を取り決め、8日発注9日より
旅館提供開始としました。


   
       

 1月15日には昨年同様、つるやさんにて画像を撮影しました。
 昨年のポスターは本当に大きな反響をいただきました。
 つるやさんと長谷川旅館さんご主人の撮影はプロ並み!
 つるやさんの源泉の湯けむりをバックに今年も素敵な画像が撮影できました。

 その後甘口の初しぼりをして、甘口辛口共に2000本ずつ合計4000本が完成しました。

  
       

 1月28日(木)には旅館会館において辛口お披露目会を行いました。
 まもなく2月・・節分の設えとしました。
 坂井農林総合事務所作成のポスターも素晴らしい出来上がり。

 お世話になった関係者の方々に、今年の取り組みを感想を交えながらご紹介しました。
 辛口の表現は・・

  グレープフルーツのような香りがします。
  口に含んだとき涼やかな風が吹くような清涼感を感じます。
  洗い流すように喉を通り、飲み込むと辛さが尾を引くように消えていきます。
  左党の方も満足する食中酒としてお薦めです。

 甘口とははっきりと味を区別する出来上がりです。
 飲み比べもでき、今年は売店での販売を開始することを発表しました。

       

 2月9日に首相官邸の安倍総理に「女将」をお届けできたことは最高の思い出となりました。

 ところで・・
 旅館で「女将」ご提供するには何の問題もないのですが 、売店での販売となると問題山積です。
 お酒のケース、紙袋、リーフレットなど見積もりを取っては考え、考えては悩みを繰り返し・・。
 「女将」の気品を損なわない、持ち歩く姿を見た方が素敵だと思うものを目指しました。
 ようやく紙袋に関しては4月14日に2000枚搬入を終えました。
 リーフレットも私たちの活動の特色が盛り込まれたものを作成しました。

 4月20日(水)には永平寺に伺い、監院さまや典座老師さまに献上いたしました。
 
 お世話になった方々にお礼に伺うのはまだまだこれからです。

 大切な方に「女将」を・・。
 あわら温泉にてお待ちしてます。

 ・・とか言ってるうちに今年の米作りが始まります。
 女将一同頑張ります!