11月13日(日)1ヶ月に及ぶ「オンパク」が無事終了しました。
私たち女将のプログラム「旅館女将と芦原芸妓がおもてなし」も好評のうちに同日終了です。
思えば「オンパクって何?」なんて会話していたのが6月。
小規模の体験交流型イベントを沢山集めて短い期間に開催し、色々なプログラムを通じて見えていなか
った地域の魅力を再発見するんだって・・。
「やる?やらない?どうするの・・」安直な見切りスタートであったと今更ながら思います。
まだ時間があるのだから勉強して10月までにちゃんとすればいいんだと、6月には大野市と山中温泉、
9月には岐阜県長良川オンパクに研修に行ってきました。
いろいろなお話を伺って、なんとなくプログラムの概要が定まってはきました。
最低遂行人員を2名様、20名様で満員と決まりました。
しかし、このプログラムは芸妓さんたちの協力がなければ成り立たないもの。
私たちは芦原温泉の発展のために、芸妓さんたちも芦原芸妓の火を絶やさないために・・。
共に芦原温泉のためにと利害は一致していそうですが、そう簡単には話が通りません。
何度も何度も話し合いをした上で、8月の柳糸会で互いに協力しあい、最初は相容れなかった部分を折り
合い、結束を強めていきました。
ご挨拶、歴史・観光DVD鑑賞、説明、芸妓踊り練習、お座敷体験、イッチョライ節総踊り・・とタイムスケジュ
ールを決め、ご接待の内容、説明資料の作成、DVD編集、玄関のウェルカムボード制作、歴史資料ファイル
作成など細々と準備を進めていきました。
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9月20日(火)には地元情報番組「おかえりなさ〜い」にてオンパクPR。
10月11日(火)にはマスコミを招いてのリハーサル。
時間は押すし、決めることが多すぎて・・なんともドタバタ。
本当に15日の当日を迎えられるのか不安でした。
今日から引継ぎノートをつけることにし、気がついたことを次回までに修正することも決めました。
また開催日に併せて女将の会の法被を新調。柔らかいちりめん素材で水色のものを誂えました。
揃いの法被で当日を迎えます。
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初日は20名様とマスコミ関係者。
当番女将2名の他にお手伝いの女将も含め5名でおもてなしです。
少々場所が狭いこと以外は楽しそうに進行することができました。
特に芸妓さんのお座敷体験「おまわりホイ」が好評で、じゃんけんで勝ったら太鼓をたたき、負けたらくるりと
回る・・と単純なゲームなのですが、結構皆さん真剣勝負です。負けるとムキになり、大笑いです。
昭和37年に北陸トンネル開通時にできた「イッチョライ節」の踊りは振り付けが簡単で、皆さんで輪になって
踊るのはとても楽しいものです。
芸妓さんのプロの目からの指導は厳しく、ダメだと言われれば言われるほど笑いが起こります。
最後は見事に揃って、全員拍手で終了しました。
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期間の最初は行政、銀行、旅館関係者などの方々が興味を持ってお越しくださいました。
徐々に旅館にご宿泊になられた方、県内の友人同士でという方が増えていきました。
福井県副知事や観光連盟の方、福井国際交流協会の外国の方々、鉄道関係者・・皆様本当にご参加
ありがとうございました。
開催日15日間、参加人数138人、芦原25% 坂井市25% 福井市25% 県外25%の内訳で9割以上
の方々に楽しかったと評価をいただけました。
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地元紙の記事を引用させていただく。
「オンパクは地元の人の意識を変える、人づくり、地域づくりの催し」と、あわら市観光協会の西文雄
事務局長は強調する。
オンパクを通じて、イベントの担い手となる市民の交流が活発になれば地域が活性化し、魅力的な地域
づくりが進むというのが開催の狙いだ。
近年、大型旅館の廃業が相次いだこともあり、あわら温泉の宿泊客数は減少傾向が続いている。
さらに「宿泊だけで、日中は周りに観光するところがない」との指摘もある。
周辺地域も含めて、「泊まりに来るまち」から「観光するまち」に脱皮できるか。
オンパクは、その命題も担っている。(日刊県民福井 8.22付)
オンパクの全プログラムが無事終了し、果たしてその命題はクリアできたのでしょうか?
私たち女将もどれだけの成果が上げられたのかは明確にはわかっていません。
しかし、これからの「まちづくり」をしていくための強力な「絆」を築くことができたことは確かです。
福井県は「幸せ度1位」の県だそうです。
その県に住む私達がその場所で自分たちが楽しみながら地域づくりをすれば、きっと誰もが行ってみたい
まちができるはず。
来年ももっともっとステップアップした「オンパク」を開催していくつもりです。
今回、実行委員に手を上げてくれたべにや女将にはすばらしいリーダーシップ、感謝の言葉も言い尽くせ
ません。
芦原温泉の女将はがんばります。皆さん応援よろしくお願いします
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