昨年5月26日未明に出火、芸妓組合の稽古場兼事務所「検番」が全焼してから
早1年。
当時けが人は出なかったものの、建物に保管してあった着物と帯約130点、かつら
約20点、稽古用の三味線、太鼓、鐘など楽器類40点以上、小道具類などすべての
道具が焼失してしまいました。
芦原温泉に携わる者全てがこの惨状に呆然としましたが、早々に義援金窓口が
設置され、たくさんの方々のご厚情をいただくことができました。
各種団体が早期の復活を手伝うことに尽力されたようです。
今回はあわら湯のまち駅前多目的広場の整備事業に伴い、芸妓組合事務所が
一足先に完成。
その完成披露式典が6月14日(火)11時より関係者を集めて行われました。
女将も12名お祝いに駆けつけました。
始めに芸妓組合理事長のご挨拶。
続いてあわら市長は「伝統芸能の継承」の大切さをあげられ、ご挨拶をされていま
した。
その後、芸妓による「寿三番叟」「芦原踊り」の演目を黒留袖でご披露いただき、
改めて理事長より今後の発展を誓われる言葉を伺い無事終了しました。
現在芦原芸妓は、コンパニオンの台頭などで1950年代の250人をピークに現在は
15人程になってしまいました。
これを受けてあわら市は、国の「ふるさと雇用再生特別交付金」を財源に、「芸妓の
卵」を育てることを継続中です。
ぜひ人気企画だった「芦原芸妓とお座敷体験」「芸妓・舞妓変身体験」が復活して
下さることを願いたいものです。
今後多目的広場は、藤野厳九郎記念館などの整備を続け、完成はもう少しかかる
予定です。
湯けむり横丁、芸妓組合、藤野厳九郎記念館・・と芦原温泉散策の目玉となり得る
施設が整備されて参ります。
私たち女将の会も各種団体と連携を結んで、いろいろなことにチャレンジしていく
つもりです。
本日はおめでとうございました。
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