白浪五人女将 べにや再建支援プロジェクト編 R1.6.14
令和元年6月14日(金)坂井市のハートピア春江において、あわら温泉べにや 再建支援プロジェクト 立川志の輔独演会が開催されました。 県内外から700人以上のお客様にお越しいただき、志の輔師匠のすばらしい 落語を楽しみました。 なぜこのプロジェクトが行われることになったのか・・。 昨年秋頃、志の輔師匠が独演会で来県した際、三国町を中心に文化活動に 取り組む「なしの会」の山崎代表が夕食会を企画されたそうです。 その時べにやご夫婦が、夕食に出されたカニをさばくなどお世話をして温かい おもてなしをしました。 「べにやご夫婦の歓迎への恩返しをしたい」と思われた志の輔師匠は、独演会 の収益の一部をべにや再建に役立てようと今回の開催になりました。 |
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「独演会で白浪五人女将をやりたいの・・」 思いおこせば・・ べにや女将から白浪五人女将を披露してほしいと打診があったのが2月頃。 川崎葉子先生とべにや女将で台詞を考え出したのが4月頃。 「べにや再建にひと肌脱ごうじゃないか」と志を一つにした私たちは、旅館の 仕事の合間を縫って 5月初め頃から練習を始めました。 総合プロデューサーはべにや女将です・・笑 この口上・・披露する内容は毎回毎回集まりの趣旨に併せて手直ししています。 坂東流の師匠にも傘の動かし方など細かい部分をご指導いただきました。 しかし・・とりあえず・・ お料理していてもお風呂に入っていても・・ブツブツ、ブツブツ・・ 繰り返し自主練習です。 |
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5月末になってみのや女将の体調がすぐれず、白和荘女将がピンチヒッターで どん尻を務めることに・・。 毎回五人女将の横で拍子木や鐘を打っていただけなのに大変なことになりました。 そこは・・ 「よろしく頼むと言われたからにゃ~やらねばならぬ~」 でして・・拍子木は娘(白和荘の友律恵さん)に頼んで練習に励みました。 当日はお昼頃に一度会場に入り、リハーサル。 ピンマイクを付けて・・立ち位置確認してバミリ(位置を示す目印)してもらって・・。 みのや夫婦も応援に駆け付けてくれて、勇気百倍。 ですが・・清風荘女将の声が・・か細い。。 どうしたの?と聞いたところ、昨夜出入り業者を集めた会食があり、女将は80人 全員とジャンケン大会に興じたそう・・笑 単なる笑いすぎなのですが、本番まで声を張るのは止めにして、せっせとのど飴 なめてました 笑 さらに修正しながら完璧を目指しました。 |
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再度夕方5時に会場入り。 受付にて「女将の酒粕饅頭」を配布するため準備します。 6時開場。 多くの方がお越しです。 6時半開演。 志の大さん、志の麿さんの落語に続いて志の輔師匠登壇です。 さわりの部分で今日に至った経緯を笑いを交えて話され、その後創作落語「親の顔」 を演じました。 わが子の成績が悪くて呼び出されたおやじが、担任教師と珍問答を繰り返す噺です。 |
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それが終わると・・さぁ私たちの出番です。 温かい拍手で幕が開き、大向こうよろしく、一つも間違えることなく?やり遂げること ができました。 口上の後には「あわら温泉数え唄」で会場の皆様に手拍子をいただき、大いに盛り 上がることができました。 幕が下りた瞬間の感動は一生忘れることができません。 控室に差し入れをしたり、動画撮影してくれたりした清風荘の娘 ゆいちゃん。 和みました。 撮影権放棄してもらってyoutubeにアップしましたよ。 百聞は一見にしかず!ご覧いただきたいと思います。 白浪五人女将 YouTube |
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その後に志の輔師匠がもう一話。 絵師が描いたスズメが飛び出す古典落語「抜け雀」を披露です。 途中から舞台袖で聞いていたのですが、どんどん引き込まれる話術に圧倒され ました。 終了後、もう一度私たち女将5人は舞台に上がり、志の輔師匠に花束と日本酒 「女将」を贈呈させていただきました。 志の輔師匠は最後に、「一日も早い再建を祈念いたしまして」と音頭を取り、三本 締めで締めくくりました。 |
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本当にべにやを応援する温かな雰囲気が会場全体から伝わってくるような独演会 でした。 以前と何も変わらないべにや夫婦の謙虚な姿にたくさんの方が温かな励ましの 言葉をかけていました。 あわらで頑張り、新しいべにやを再建してくれることこそが皆さんの願いですよね。 ぜひ志の輔師匠には新しいべにやで落語会を開いていただきたいと思います。 次の日にはべにや女将から嬉しいお礼のラインもいただき、数日後には手紙まで・・。 「ありがとう~嬉しかった!再建してみんなに追いつかなあかんわ~」と・・ 待ってるよ!智代女将~仲間だよ~~ 女将の会は一本締め よぉ~~ポン! |