梅への思い、生産者さんの思い・・しっかり受け止めました。
先日の7月4日(水)坂井農林総合事務所様とJA花咲ふくい梅部会のお誘いで6名の
女将が完熟梅の収穫と梅干しにするための塩漬けを体験させていただきました。
その塩漬けした梅にいい具合に梅酢があがってきた7月16日(火)、また6名の女将が
坂井農林総合事務所の調理室に伺い、「赤シソ漬け」体験をさせていただきました。
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講師は牛山の浅田典男先生。
実技の前に、梅に対する思い、なぜ旅館の女将にこのような体験してもらうのか、その使命
の大切さなどをお話してくださいました。
昨年11月の北潟干し大根のはさがけ、12月のたくあん漬け。女将の漬けたたくあんの横に
今日作る梅干しを添えてお客様にお出ししてほしい。
「女将が漬けたたくあんと梅干しです。」
地元大地の恵み、生産者の思いのこもった農作物から作ったものであることをお客様に説明
してほしい・・と。
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調理台にはきれいに水洗いされた赤シソの葉が準備されています。
赤シソのいい香りが部屋中に広がります。
ボウルに赤シソの水分を拭き取りながら入れ、塩を半量加えてよく揉み込みアクを出します。
絞って、また半量の塩を加えてもう一度繰り返し、またきつく絞ります。
赤シソは片手にのるくらいの量になってしまいました。
今日は密閉できる袋を用意、塩漬けの梅を入れ、赤シソを上にのせ、梅酢を加えて完成です。
透明だった梅酢は見る間にピンク色に染まり、完熟梅が浸されます。
このまま3日後くらいに日の当たる場所に出すと「土用干し」の代わりになると教えていただき
ました。
食べ頃は3ヶ月後くらいだそうです。
新米のできる頃に各女将が今日漬けた梅干しを持ち寄り、食べ比べをするというお話もいただ
きました。
私も人生初めて梅干しを漬けたのですが、毎日移し替えた瓶の中の梅に我が子のように美味
しくなれと話しかけています。
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戦後日本は大量生産、大量消費、経済最優先、効率最優先に走ってきたと言われています。
私たちの生活は豊かにはなりましたが、失ったものもたくさんあるとも・・。
自分が生活している身近な大地で収穫されたものを自分たちの手で加工し、自分たちが美味しい
と感じ食する。
本当の豊かさというのはこういうことなんだろうなと感じました。
講師の浅田先生、坂井農林総合事務所の北倉部長様を始め、たくさんの皆様今回もありがとう
ございました。何から何までお世話になりました。
体験の後にいただいた「完熟梅の甘露煮」美味しかったです。
当日体験することができなかった女将にも、いただいた梅と赤シソで梅干しを作ってもらい、完熟梅
の美味しさを伝えてもらおうと思っています。
では3ヶ月後、カビなど作らず美味しい梅干しをお持ちできるよう頑張って管理します。 |