「今日のお客様のお漬物どうする?」実は旅館にとってお漬物は大事な一品。
追加注文でお酒のあてにされる方もいて、年間の需要は相当なものと思われます。
旅館では昔から各旅館様々な味付けでお漬物を漬けていました。
独自に漬物小屋を設けていた旅館もあったとか。
時代と共にその煩雑さや人材の減少に伴い外注するようになってきていると聞いて
います。
かく言う私も漬物は大好きでもたくあん漬けとなるとまだまだ敷居が高く手を出せな
いでおりました。
今回、福井県坂井農林総合事務所、JA花咲ふくい様のご提案で、北潟干し大根を
使って女将8人がたくあん漬けに挑戦して参りました。
前日はあられが降る荒天でしたが、当日はきれいに晴れ上がり、北潟地区の畑に
はビニールハウスの骨組みに見事なまでに干し大根が干されていました。
ビニールシートの上には寒くないように座布団まで・・・。
講習会では、地元農家の方に漬け方を教わりました。
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まず塩と糠をよく混ぜあわせます。味と風味がよくなるそうで柿の皮を干したものも
入れました。
調味糠と大根を隙間なく繰り返し並べます。
私たちは約20本(7キロ)の大根を漬け込みました。
最後に干し葉を2センチの厚さでかぶせてビニールの口を閉めて、自宅で15キロの
重石をのせるように教えていただきました。
4〜5日して水が上がってきたら重石を10キロにするそうです。
食べ頃は1月になってから。今からどんなたくあんになるのか楽しみです。
北潟地区では70aの畑に45000本作付けし、現在7名の方が従事しているそう
です。
このうち15000本をたくあんに加工、ファーマーズマーケットきららの丘で500樽
を直販。(プラ容器入れ20本 税込5800円)
マイ樽持ち込みの漬け込みも請け負っているらしく、割引特典もあるそうです。
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取りあえず農家の方から基本の基本を教えていただいたわけで、ここから女将自身
が各旅館の味を作り出していかなくてはなりません。
せっかくとっかかりを作ってくださったのですからがんばりたいと思います。
しかし・・・困ったときはきららの丘に買いに行ってしまう可能性も。。。
最初会場に着いた時、ある農家の女性の方から「な〜んてきれいな長靴履いてるん
やろ。泥のついてえん長靴は珍しいわ〜写真取らせて〜」なんて言われてしまいました。
ホント・・・新品だったりアンクルブーツだったたり・・・。私も習ってパチリ!パクリました。
農業に支えられてこそ旅館が成り立っていると痛感しました。
このたくあん漬けは第1弾で、まだまだアイディアが残っているそうです。
旅館でこんなモノをお出ししたら喜ばれるのではというものはどんどんご提供していき
たいと思います。
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きららの丘店長さん、北潟干大根生産組合田中組合長さん他たくさんの方にお世話に
なりました。ありがとうございました。
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