福井県 鷲頭美央副知事との懇談会

 10月31日(火)13時より旅館会館において鷲頭副知事と女将9名と懇談会を開催いたしました。
 福井県初の女性副知事ということで、女性の就業割合の高い旅館業とのことから、女性活躍の観点で
お話をさせていただきました。
 この懇談会の実現には、グランディア芳泉山口専務と福井県女性活躍課の方々のご尽力があります。

 まずは副知事の自己紹介
 総務省入省後各地方へ出向、令和4年に子連れ単身赴任で福井県総務部長に着任されました。
 福井県における女性の働き方改革や子育て支援の大きな変化が期待できる役割を担っておられます。
 今回、懇談の機会を持っていただけたのは、女将の会が一つの企業の枠を超えて、しがらみなしで
一つの目標に向かっているからと思っていただけたからとのこと。
 うれしい限りです。
 
 

 懇談は、3つの項目ごとにお話しさせていただきました。

① 仕事と家庭の両立で苦労したこと、またどう乗り越えてきたか

 灰屋若女将     両立できていなかった 産休が取れない 主人は積極的な関わりなし 実家の協力 
             母がいてほしい土日にいない メリハリを持つ 延長保育に頼る 
             従業員も同じなのでシフトチェンジを柔軟に 女将の会の存在は大きい
 まつや千千若女将 旅館の娘なので苦労したことがない(感じない) サポートの充実 
             お母さんは笑顔でいたい 太陽のような存在でいたい
 つるや女将     女将99% 母1% 母の働く姿を見せることが理解へ 地域の支え 
             あわら温泉女将の会は企画・継続ができている 全国的にまれ

 副知事        ふく育さん 調整に疲弊 選択肢があるとよい 自分の楽しみのために仕事


② 女将会を運営する上で大切にしていること、喜びを感じながら継続するコツ

 美松女将      若草の会(青年部奥様の会)も女将の会も無理をしないスタンスで参加 
             女将は旅館ではマルチな存在 現場 相互フォロー
 長谷川女将     多くの先輩女将に励ましをもらった キーワードは目標をもって活動すること
 白和荘女将     女将全員得意分野を持ち合った存在 女将の酒造りは目標になりえた 
             活動を記録し報告し続けることが大切 周りからみられている緊張感を常に持っている 
             周囲の人からこんな面白い女将たちと関わっていたいと思わせる

 副知事       地域では女性だけで集まることが大切(ママ友など) メンター機能(先輩が後輩をサポート)
             一つのことを成し遂げる 蓄積、目標を持つ


③ 次世代の女性(若女将など)に伝えたいこと

 芳泉女将      愚痴はマイナスのイメージだが女将の会では話すことで元気になれる 
             枠を超えて「女将」の代名詞
 まつや千千女将  先代の伝統を守りつつ周りの人すべてに感謝している 
             コロナはいまだかつてないほどの強い向かい風だった
             世代交代の大変さは感じる 失敗を恐れずチャレンジしてほしい 
             商売はゴールのないタスキリレーだと思う
 清風荘女将     旅館に入って、できる仕事を与えられたと思い今まできた 
             息子に嫁を迎えて、嫁のサポートの仕方がわからない
             彼女の気持ちを尊重し「若女将」と呼ばないようにした プレッシャーがつらいのだと思う
             立ち位置は自分たちで考える環境づくりが大切 
             何々すべきではないという自由な発想をしてほしい

             各女将とも・・「あわら温泉を盛り上げていってほしい」

 副知事       誰しも育成するステップに悩む 
            内面を知ってもらい信用して背中を押してくれる仲間=応援してくれる人
            価値観をかえて一緒にする それを共有


 時間いっぱいいろいろな話を聞いていただき、助言もいただきました。
 以前の赴任先であった高知県で鍛えた酒豪と伺い、利き酒師でもある女将たちと福井の地酒を酌み交わしま
しょうと約束して懇談会を終了しました。 

 11月18日(土)には、「Rethink福井 〜私らしく、女性が輝ける幸福県ふくい〜」と称し、ホテルフジタ福井に
おいてフォーラムが開催されました。
 パネラーとして、女優の高橋愛さん、鷲頭副知事、グランディア芳泉女将が登壇。
 再び、女性の活躍と地域活性化のお話をさせていただきました。
 視点を変えれば新しい明日をつくりあげることができると、会場の多くの方々に聞いていただけたそう。
 終了後は、登壇者全員泣いてしまって、「みんなそれぞれ頑張ってる・・福井を世界に!」と励ましあったとか・・
 後日、12月16日発刊の福井新聞にも内容の詳細が掲載され、さらに大勢の方々に読んでいただけたと
思います。

 福井県・・これからますます女性も活躍できると信じます!